天皇・皇后、親閲の儀で伊勢神宮へ。知っておきたい伊勢神宮5つの常識

天皇・皇后「親謁(しんえつ)の儀」で伊勢神宮へ。

即位後初めて、天皇・皇后両陛下は、22日(金)伊勢神宮・外宮、23日(土)伊勢神宮・内宮を参拝されます。
天皇陛下は、皇位のしるしとして歴代天皇に受け継がれてきた三種の神器の草薙剣(くさなぎのけん)と八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)を携え、装束姿で「即位の礼」と「大嘗祭(だいじょうさい)」を終えたことを報告されます。

①伊勢神宮の正式名称は「神宮」

伊勢神宮は三重県伊勢市にあり、正式名称はただ単に「神宮」です。
伊勢神宮とは、内宮と外宮(後述)、それぞれの正宮を中心にして14の別宮、109の摂社・末社、所管社からなる125社の総称です。

②なぜ、アマテラスは伊勢神宮に祀られているのか?

第10代崇神天皇の時代に、三種の神器の一つ八咫鏡(やたのかがみ)の勢いが強いため、天皇は不安になり恐れました。天皇が、三種の神器の一つを恐れるとは滅多にないことです。

そこで、新たにアマテラス(天照大御神)が鎮座する場所を探すことになりました、アマテラスのお供をしてその任に当たったのが、第11代垂仁天皇の皇女ヤマトヒメノミコト(倭姫命)です。

日本書紀には、こうあります。
「倭姫命、菟田(うだ)の篠幡(ささはた)に祀り、更に還りて近江国に入りて、東の美濃を廻りて、伊勢国に至る」
こうして、25年ほどかけ、今の五十鈴川ぞいの地がアマテラスの遷座地として選ばれました。

ヤマトヒメノミコト(倭姫命)

③伊勢神宮は2つある? 内宮と外宮

ご祭神
伊勢神宮には、アマテラスオオミカミ(天照大御神)を祀った皇大神宮(内宮)とトヨウケオオミカミ(豊受大御神)を祀った豊受大神宮(外宮)があります。内宮と外宮の距離は、車で10分ほど離れています。

トヨウケオオミカミはアマテラスのお食事番
第21代雄略天皇の夢枕にアマテラスが現れ、こう告げました。
「自分一人では食事が安らかにできないので、丹波国の比治の真奈井(ひじのまない)にいる
御饌(みけ)の神、等由気太神(とゆけおおかみ)を近くに呼び寄せなさい」

アマテラスを始めとする神様にお食事をお供えするお祭りを日別朝夕大御饌祭と言います。

伊勢神宮・内宮

内宮の正宮(写真・上)と外宮の正宮(写真・下)

伊勢神宮・外宮

伊勢神宮・外宮と内宮の御朱印
125社の伊勢神宮では7種類の御朱印がいただけます。御朱印としては、すべてシンプルです。
また、外宮を先にお参りしてから、内宮をお参りする外宮先祭のしきたりがあります。
ちなみに外宮は左側通行、内宮は右側通行です。

④式年遷宮、伊勢神宮は20年ごとに新築される?

20年に一度の式年遷宮と常若の思想
最新の式年遷宮は、平成25年(2013)で、すべての社が建て替えられました。伊勢神宮は、古代から唯一神神明造で建てられています。

なぜ、20年に一度なのか?
はっきりした説明はありません。
しかし、ご祭神をお祀りするには、20年が適切だと言われています。また、このことから、今、そしていつまでも若々しく瑞々しい常若(とこわか)の思想が育まれています。

⑤伊勢神宮・正宮では、個人の願いはしてはいけない?

外宮と内宮とも、ご祭神をお祀りしている正宮では、個人のお願いはしてはいけません。正宮は天下泰平、世界平和などの大きなお願いを天皇がするからです。ですから、正宮(上の写真参照)では、入れない聖域がほとんどです。

では、個人のお願いはどこでするのか?

その前に神様には、和御魂(ニギミタマ)と荒御魂(アラミタマ)があります。
和御魂は、神の優しく平和的な側面です。仁愛などです。
一方、荒魂は神の荒々しい側面です。勇猛果断、義侠心など。反面、災いを引き起こし、疫病によって多数の死者を出すこともあります。

個人の願いは、内宮ではアマテラスの荒御魂を祀っている荒祭宮(あらまつりのみや:写真下・上)、外宮ではトヨウケオオミカミの荒御魂を祀っている多賀宮(たがのみや)でしてください。

内宮・荒祭宮
外宮・多賀宮

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