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驚いた!獺祭の朝刊1ページ全面広告

獺祭(だっさい)」は、2016 年『パリ、日本酒見本市サロン・デュ・サケ』を開いたり、同じく2016 年『獺祭×フランス料理』(ワールドビジネスサテライト)などでも成功しています。安倍晋三首相やオバマ米大統領にも好かれている日本酒で、「獺祭」は今や「ジャパニーズ・サケ」の代表格になっています。

獺祭の朝刊1ページ全面広告

そんな「獺祭」の旭酒造株式会社が、2017年12月10日・朝刊1ページの全面広告を出しました。そのメッセージは、シンプルです。

お願いです。
 高く買わないで
 ください。

旭酒造株式会社
代表取締役社長 桜井一宏

獺祭のお求めは正規販売店で。
(以下、全国の販売店名一覧)』

この他のメッセージはありません。
どういう理由で、この1ページ全面広告を出したのか書いてありません。

そこで、考えてみました。

獺祭の全面広告、私なりの4つ理由

理由は、みな「獺祭」にはプレミアが付いているからです。

  1. 闇取引とまでは言いませんが、不法に高く販売している店主や個人がいる
  2. 中身が獺祭と違う酒を入れたニセモノを「獺祭」と称して売っている
  3. 正規販売店にも品質管理を促す
    販売店の品質管理が悪くて品質を落とす=「獺祭」の名を落とすことがないようにしてもらう
  4. ヤフーオークション
    調べてみたら、2017年12月10日、10:00am現在で、約329件出品されています。中には、ニセモノもあり、トラブルを起こす出品者がいないとは限りません。当然、これは獺祭の旭酒造株式会社には関係がありませんが、人気があることによります。スターの有名税と同じでしょうか。

ヤフオク2017年12月10日、10:00am

「獺祭」とは?

わかりやすい日本酒
「獺祭は華やかな香り、フルーティな味わい、そしてフレッシュな口当たりを感じられる酒。誰が飲んでも『明らかに普通の酒ではない』と気付く、ツウ好みというよりはわかりやすい日本酒ですね」
日本酒輸出協会会長の松崎晴雄氏

杜氏をおかない
杜氏の高齢化と人材不足のため、杜氏の長年の経験と勘に頼ることなく、徹底したデータ管理によって新入社員でも均質な酒を造ることを目的にしている。だから、蔵の温度管理とデータ管理によって、通年で醸造が行え、品質にバラツキがない。
しかし、日本酒ファンの琴線に触れる”寒仕込み”や”新酒”などはないです。

「獺祭 純米吟醸 二割三分」「三割九分」の意味
「獺祭 純米吟醸 二割三分」とは、米の77%を磨き切って造る日本酒という意味です。「77%を磨き切って」とは「米粒の周りを77%を削って23%の中心の部分で醸造する」という意味です。米粒の周りを削っていって、中心の部分だけを使うのが良い日本酒と言われています。普通の大吟醸クラスでも50%か60%ですので、77%削るとは凄すぎです。

この他に61%を磨いている「獺祭 純米吟醸 三割九分」もありますが、77%磨いている「獺祭 純米吟醸 二割九分」の方が高級品になります。

最近の「獺祭」記事

獺祭、虫混入・回収で品薄・高値に? 蔵元に質問すると...
https://www.j-cast.com/2016/12/27287132.html?p=all
(2016.12.27)

「獺祭」のうち39%削った商品「3割9分720ミリリットル」の1本から虫が混入しているケースが見つかり、旭酒造は、同じ日に製造された9312本の自主回収を始めた。このことで数が減り、さらにプレミアがつくという声もあがる。

巨大なビルで大量生産…日本の名酒『獺祭』がちょっと変だぞ!?
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50774
(2017.01.29)

旧来の獺祭ファンからは、
「大量生産化で味が変わったんじゃないか」という声も出ている。
当然、反対の「味は変わっていない」というほともいます。
”寒仕込み”や”新酒”の季節もわからないが、伝統的な方法を守り続けている酒蔵からも一定の評価を受けている。

あなたは「獺祭」をどう評価しますか?

と言っても、私には「獺祭」を飲める機会はそうそうありません。
なので、「獺祭」の味が変わってきたのか?変わっていないのか?評価できません。でも、今まで飲んだ経験から、これだけは言えます。

「獺祭はうまい!」魚料理、特に白身魚の刺身とは相性バツグンです。