こんな構図で、読んでみてください。
夫:ホテルオークラ
古女房:久兵衛
新恋人:久兵衛から独立した高級寿司店
ホテルオークラの思惑
2020年、久兵衛から独立した高級寿司店が、新ホテル本館でホテルオークラ経営の「山里」と一緒になる予定だそうです。
これって、ホテルオークラの浮気?
久兵衛は賃貸料(坪単価22〜33万)の他に売り上げの20%をホテルオークラに支払ってきました。
が、久兵衛から独立した高級寿司店の方は名声を得るために、もっと高いロイヤルティーを提示しているのではないか?例えば、25〜35%、あるいは40%とか。
なぜなら、ホテルオークラに出店するメリットは、日本を代表するホテルに裏付けられた「日本」という看板。そこに出店している寿司店は「日本」の名声を期待できます。
久兵衛、ホテルオークラを提訴した理由「格落ち」
1964年にホテルオークラの要請で出店してから、ホテルオークラの寿司といえば久兵衛、「山里」の寿司といえば、久兵衛でした。ところが……
2020年東京五輪に向けて、ホテルオークラは本館を立て直すことに決定。
久兵衛は直営店「山里」が入るメインエリア「ヘリテージウイング」ではなく、連絡通路を通り100m以上離れた「プレステージタワー」のアーケード街に一方的に移されることになったといいます。
アーケード街には、ファッション店や宝飾、雑貨屋本屋などが入る予定です。
これでは、久兵衛としては「格落ち」になったとしかとれません。
このエリアの賃貸料は、坪単価約6万円だそうです。それだけ、賃料から見れば低い場所なのです。それなのに、久兵衛は今までの通りの坪単価22〜33万円と同じ賃料を要求されたそうです。これは、ビジネス上考えられないことです。
その他にも、ホテルオークラは久兵衛に対していろいろ嫌がらせをしているようです。
また、2016年10月から、ホテルオークラは売り上げの見込める宴会は久兵衛から独立した高級寿司店に発注しています。50年間にわたり貢献してきた古女房・久兵衛に対する酷い仕打ちとしか考えられません。
久兵衛は名誉毀損で提訴しました。その損害賠償金は、1,000万円です。
久兵衛の損害賠償金1,000万円って安くない?
これは、あくまで手付金みたいなもので、実際に立地条件の悪いアーケード街での営業で売り上げが落ちてきたら、その時はその時で訴えるということのようです。
それにしても、そんな悪い仕打ちをされているのなら、出ていけばいいのではないか。今は「銀座・久兵衛」といったら、高級寿司店の代名詞であるのですから。その辺の久兵衛の思惑はわかりませんが。
ホテルオークラの反論
「裁判内容に関わるので、全て終わるまで、コメントは差し控える」
終わりに
それにしても、ホテルオークラの坪単価22〜33万とは高いですね!
庶民には、考えられない金額ですね。