※本ページにはプロモーションが含まれています。

NHKが映らないテレビ

「受信料を支払ったのに、振り込み用紙が届いた」
12月21日、NHK名古屋放送局の職員が受信料58万円ほど着服して、懲戒免職になりました。また、12月6日には最高裁で受信料は「合憲」の判決が出ました。

NHK職員の着服・懲戒免職には、興味がありません。
しかし、受信料とNHKが映らないテレビについては、前から考えていたことを書いてみます。

NHK受信料は「合憲」、最高裁判決

どんな裁判かというと、
NHKの受信料制度が、憲法が保障する「契約の自由」に反するかどうか?

被告(受信料を払わなかった人)
「(受信料には)罰則はなく、(NHKの)努力義務に過ぎない。契約を強制する規定だとすれば、憲法に違反する」

契約自由の原則
http://www.moj.go.jp/content/000098946.pdf

NHK側
「放送法が定める『豊かで良い放送』をするために受信料制度は不可欠で、合理性や必要性がある」

最高裁判決
12月6日、最高裁(裁判長・寺田逸郎長官)は、制度を「合憲」とする初判断を示しました。
【主文】本件各上告を棄却する。各上告費用は各上告人の負担とする。
「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。」(64条1項本文)
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/281/087281_hanrei.pdf

裁判の分かりやすい記事はこちら
最高裁がNHK受信契約の義務規定を初めて「合憲」と判断 その理由と今後の受信料徴収に与える影響
https://news.yahoo.co.jp/byline/maedatsunehiko/20171207-00078964/

NHKが映らないテレビなら、受信料の支払いは?

NHKが映らないテレビがあれば、受信料の支払い問題は裁判にはならなかったのでしょうか?
今の技術なら、NHKの電波だけをスクランブル化すれば、NHKは映らないはずです。つまり、NHKもWOWOWやスカパーみたいに契約しなければ、見られなくなるはずです。

「でもなぜ、NHKはスクランブル化しないのでしょうか?」

NHKが映らないテレビができなかった理由

過去には、ハードウェアの問題があったといいます。

  1. 地方により放送波が異なる
  2. 全国に対応した機器の製造は困難
  3. 他の機器に悪影響を与えるため、製造が困難
  4. テレビにはB-CASカードが必要

4.についてから、NHKが受信できないテレビをメーカーが製造しても、天下り産業のB-CAS(ビーキャス)会社がそのテレビにB-CASカードを使わせなければ、そのテレビはデジタル放送が見られません。そこで、NHKの既得権益を守っているのではないか、という考えも出てきます。

ところで、B-CASカードというものが、テレビに必要とは知りませんでした。

「B-CASカード」とB-CAS会社

B-CASカードを受信機に挿入しない限り、原則として(ワンセグ、スカパー!、WOWOW/スカパー!e2の無料放送を除く)日本のデジタルテレビ放送は視聴できなくなります。

このB-CASカードを発行しているのは、ただ一社の株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(BS Conditional Access Systems Co.,Ltd.)。一社だけですから、独占禁止法違反ではないでしょうか?

ここまでくると、もう社会の闇? これ以上は、もう書けません。興味がある方、すみません、またの機会に調べてみます。

最後に

「NHKとは契約したくありません」
「NHKは、見ていません」
「偏った放送内容に不満があります」
もはや、こんなことが言えなくなった受信料拒否している約900万世帯は、今何を思っているでしょうか?

「家に、テレビはありません」こう言うしかありませんね。
また、あったとしてですが、NHKが映らないテレビなら、最高裁判決は「合憲」でも受信料は拒否できるでしょうか?