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点滴1本で4万円!新型コロナ治療薬「レムデシビル」

日本でも特例承認「レムデシビル」衝撃の価格設定!

感染者数が再び急増するなかで、一刻も早い"特効薬"の登場が待たれる。その望みを託される「レムデシビル」だが、なんと1人治療するのに約25万円かかるという——。

新型コロナを治療するには通常、レムデシビルを5日間で点滴として6本投与する必要があるそうです。
ギリアド社は米国と先進国向けの販売価格を、1本分を390ドル(約4万円)、1回の治療にかかる6本分の価格を2,340ドルに設定しました。

日本円でおよそ25万円だ。なぜそれほど高額になるのでしょうか。

理由①アメリカは公的保険制度が不十分だから

薬価に詳しいナビタスクリニック川崎の谷本哲也医師によると

「そもそもアメリカは公的保険制度が不十分で、薬価を抑えることより製薬会社がどんどん儲けて経済を回すほうが望ましいという考えが許容されており、薬価が高くなりがちです。

理由②アメリカは会社の経営に"モノ言う株主"が口を出す文化

「レムデシビルについては『50万円くらいの価値がある』との議論もあったが、暴利を貧るとの批判もあり、最終的に25万円の設定になったようです」(谷本医師)

理由③アメリカで4日間入院すると100万円以上の費用がかかる!

「治験の結果、レムデシビルを投与すると回復までの入院期間が4日間短縮されました。
国民皆保険のないアメリカで4日間入院すると100万円以上の費用がかかります。
それが25万円なら十分お釣りがくるじゃないか』という論理も価格設定の根拠といわれています」
(谷本医師)

患者の足元を見ているような無慈悲さです。

レムデシビル原材料の費用は10日間分で1000円程度⁉︎

「レムデシビルの原材料にかかる費用は10日間分で1000円程度との海外報道もある。
ただし薬の開発費は、工場の設備投資や大規模治験などにかかった費用を含めて算出するもの。新薬の開発費は少なくとも1000億円程度が相場といわれており、レムデシビルも同様とされていますが、中身はブラックボックスで、本当はいくらかかったのかはわかりません」(谷本医師)

インフルエンザの"タフミン"の場合

1回の治療に2,720円。ジェネリックでは、1,360円。
2018年3月発売の新薬・ゾフルーザでも、1回5,000円程度だと言います。

日本での現状、レムデシビルはギリアド社から無償提供

人工呼吸器や集中治療室などを利用する重症者を対象に、厚労省が医療機関を通じてレムデシビルを提供しています。新型コロナは指定感染症に定められているため治療は公費扱いとなり、患者には薬代はかかりません。ただし、ギリアド社の無償配布がいつまで続くかはわかりません.

「通常であれば、アメリカでの価格設定とは別に、日本で改めて公定価格が定められるプロセスとなります」
(谷本医師)

ただし、レムデシビルについてはギリアド社が
「各国との個別交渉を省き、迅速に薬を供給するため、一律の価格を設定した」と発表。
日本にも「25万円」の価格で入ってくることになるのかを厚労省に問うと
「無償提供が終了した後に薬価を定めるので、現時点ではわからない」とするのみだそうです。

新型コロナが指定感染症である限り、患者の自己負担はゼロ。
しかし、公的医療保険の財政は圧迫されます。それが将来の健康保険料引き上げなど、国民の負担増につながる可能性もあります。

日本製"アビガン"が承認されませんでしたので、現状レムデシビル頼りになる新型コロナウィルス治療薬。今また、東京では猛威をふり始めましたので、憂慮せざるをえない状況です。特に飲食店、旅行会社などは厳しい状況が続いています。

レムデシビルとは?

5月7日に開かれた厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会が特例承認。

抗ウイルス薬。ギリアド・サイエンシズが開発し、エボラ出血熱及びマールブルグウイルス感染症の治療薬として、後に、一本鎖RNAウイルス(RSウイルス、フニンウイルス、ラッサ熱ウイルス、ニパウイルス、ヘンドラウイルス、コロナウイルス(MERSおよびSARSウイルスを含む))に対して抗ウイルス活性を示すことが見出された

レムデシビルの効果は?

様々なデータが出ているようですが、決定薬とまでは言えないようです。

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