千趣会の赤字から見える現代

ネット・ショップの厳しさ

千趣会の思い出

高校を卒業して約2年間、出版社の「校正」課に就職していたことがありました。石原さとみ主演TVドラマ『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』の内容を検証する「校閲」とは違い、文字の誤植や間違いを発見する仕事です。
※昭和のころは、鉛の文字1つ1つを箱に入れて、ページにしていました。だから、文字を埋めこむ(植える)から、その間違いを「誤植」と言います。

この2年間、千趣会に入会していました。毎月、九谷焼、黄瀬戸などが配布されるサービスでした。その案内はカタログ。そのカタログ発行が、4割減で通販不調になったと記事にあります。

千趣会はカタログ発行4割減で通販不調、110億円の最終赤字
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180213-00000003-netshop-sci

千趣会は、カタログ発行4割減で通販不調

(ジャンル別売上高)
「衣料品」前期比→7.0%減の418億2200万円
「服飾雑貨」前期比→8.8%減の96億8200万円
「インテリア」前期比→15.7%減の241億6200万円
「生活雑貨」前期比→12.5%減の122億2300万円
「食品」前期比→57.7%増の106億1600万円
「その他」前期比→65.3%増の27億7200万円 ※その他は?

このデータを見ると、身につける衣料品、身の回りを飾る服飾雑貨・生活雑貨・インテリアの売り上げが減り、食品が伸びています。趣味にお金を使わなくなり、食べることにお金を使っています。お金にも、気持ちにも余裕がなくなってきたのでしょうか。

千趣会はオンラインに期待。しかし…

『カタログの休刊や統合に伴い発行部数は同37.5%減の4740万部。カタログ発行部数削減による減収を、オンライン施策で補う見込みだったが、期初で予想した売り上げが得られなかった。』

オンラインに期待していたようですが、現実のネット・ショップの厳しさを甘く考えていたのでしょう。ネット・ショップは商品に希少価値がない限り、厳しい世界です。千趣会の名が表しているような「千趣=なんでもあります」では、まず失敗します。

また、今でも雨後のタケノコのように出てくるネット・ショップは、実店舗と比べると参入するのにかなり低コストで可能です。が、その分競合も数多くあります。1年後、いや3か月後には更新もままならず、閑古鳥が鳴いているネットショップがほとんどです。

ネット・ショップの3つの厳しい現実

私は、ネット・ショップの仕事の話をすべて断ってきました。理由は3つあります。

  1. 決済方法
    カード決済がベストですが、売り上げがなくても月々のコストはかかります。(初期・運営決済コストはまちまちです)
  2. ネット・ショップを公開しても誰もアクセスしない
    公開しても、誰もは知らないのが当たり前ですから、何らかの手段で知ってもらわなければ、アクセスはありません。そのことを考えているオーナーは、ほとんどいません。最初の公開案内ハガキを出しても、継続的な売り上げになりません。
  3. アクセスアップにつながる努力をしたがらない
    ブログで詳しく商品を使ったレポートをしなければなりません。価格の高いもの、安い物に詳しいリポートを書くことは必須です。しかし、ショップはしたがりません。下手でもいいのですが、文章を書くスタッフがいないのです。と言って、外注する予算も考えません。

この3つのことを、ネット・ショップを運営したいオーナーはまず考えていません。「公開すれば売れる」と、なぜか根拠のない希望を抱いています。

終わりに

ネット・ショップの厳しい現実は、2018年も変わりません。いや、厳しくなっています。公開してもアクセスがなく、閑古鳥が鳴きます。それなりの、いやかなりの努力をしないと、売れると思ってはいけません。

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