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マグロ初競り 2024年 1億1,424万円(238kg)

【マグロ初競り】1億円を超えるのは、もはや夢のまた夢? ではなかった!

2024年 1億1,424万円(238kg)
2023年 3,604万円(212kg)
2022年 1,688万円(211kg)
2021年 2,084万円(208.4kg)
2020年 1億9,320万円(276kg)
2019年 3億3,360万円(278kg)最高値!
………
2013年 1億5,540万円(222kg)

毎年、マグロの初競りは値が下がっています。2019年の過去最高の3億円を超えた額に比べると、2022年はなんと約1/20です。漁師にとっても、一般人の反応にしても、インパクトがなくなってきました。

もはやマグロの初競りは夢物語か……? そんな思いを、2024年は大きく打ち消してくれ、1億1,424万円(238kg)の値がつきました。

一番マグロとは?

豊洲市場にて1年の幕開けとなる初競り、スタートは午前5時すぎ。多くの生マグロの中で最高額で競り落とされた1匹が「一番マグロ」と呼ばれ、ブランドの評判高い青森県大間産クロマグロが定番です。

主なマグロ初競り業者

  1. すしチェーン店〈すしざんまい〉を運営する「喜代村」
  2. マグロ専門仲卸業者「やま幸」
  3. ベルク(スーパーマーケット)

歴代一番マグロの初競り値段

西暦 落札額 重さ 落札業者
2024年 1億1,424万円 238kg やま幸(仲卸)
2023年 3,604万円 212kg オノデラグループとやま幸
2022年 1,688万円 211kg オノデラグループとやま幸
2021年 2,084万円 208.4kg やま幸(鮨おのでら)
2020年 1億9,320万円 276kg つきじ喜代村(木村清社長)
2019年 3億3,360万円 278kg つきじ喜代村(木村清社長)
2018年 3,645万円 405kg やま幸
2017年 7,420万円 180.4kg つきじ喜代村(木村清社長)
2016年 1,400万円 200kg つきじ喜代村(木村清社長)
2015年 451万円 180.4kg つきじ喜代村(木村清社長)
2014年 736万円 230kg つきじ喜代村(木村清社長)
2013年 1億5,540万円 222kg つきじ喜代村(木村清社長)
2012年 5,649万円 269kg つきじ喜代村(木村清社長)
2011年 3,249万円 342kg 銀座久兵衛と板前寿司の共同
2010年 1,628万円 232kg 銀座久兵衛と板前寿司の共同
2009年 906万円 128kg 銀座久兵衛と板前寿司の共同
2008年 607万円 276kg 板前寿司
2007年 413万円 206kg つきじ喜代村(木村清社長)

一番マグロ初競り2023年 212kg 3,604万円

一番マグロ初競り 2023年©️フジテレビ©️フジテレビ

2022年の一番マグロは2021年より2.6kg重いのに、20%も安い値がつきました! まだまだコロナ禍の影響あり? 2021年は2日後に「緊急事態宣言」が出ましたから、今年より悪い状況化でした。

落札したのは、昨年と同じくやま幸とONODERAグループ。

「みんなに食べてもらえるように頑張ります」とのすしざんまい・木村清社長、また敗れました。

一番マグロ初競り 2021年 208.4kg 2,084万円

豊洲市場 マグロ初競り 一番マグロ2084万円©️フジテレビ

東京・豊洲市場では、場内で威勢のいいかけ声が響く中、初競りが行われ、2021年は208.4kgの青森・大間産のクロマグロが2,084万円で競り落とされました。 1kgあたり10万円の値です。

落札者は、やま幸(鮨おのでら)。

2020年と比べると、大きさはともかくその金額の差はなんと1億7236万円。
マグロ漁の人々にはショックな値段です。ここにも、新型コロナウイルスの影響が出ました。

一番マグロ初競り2020年 276kg 1億9,320万円

すしざんまい木村清社長『週刊新潮』より:撮影・本田武士

2020年一番マグロの大きさは276kg、2019年の278kgとほぼ同じ大きさ。
1キロ70万円。100グラムで70,000円。初競りお祝い値段です。
原価は一貫2万円のマグロ、店では大ト口も398円だそうです。

「いやあ、いいマグ口だった。お客さんに一番いいマグ口を食べていただきたいという思いで、ちょっと勉強しちゃいました。ちょっとじゃない、いっぱいだな」
すしざんまい「喜代村」木村清社長

しかし、今年の一番マグロの初競りは、1億9320万円と昨年の3億3360万円の約6割57.9%の値段です。それだけ、昨年の初競り価格が異常だったということでしょうか。

落札したのは、昨年と同じ「すしざんまい」成田仁孝社長(すしチェーン運営会社「清代村」)

マグロを釣り上げた漁師山本昌彦さん(57)、約8割の1億5456万円は2年前に借金で購入した漁船の返済にあてるそうです。

一番マグロ初競り 2019年 278kg 3億3,360万円

なんと、1キロ120万円。100グラムで12万円。ありえない金額です。

ですが、昨日今日とテレビで取り上げる時間(秒数)を考え、テレビCM広告費に換算したら、十分元は取れます。

落札したのは、つきじ喜代村・木村清社長。2017年まで6年続けて落札してきた木村清社長ですが、昨年2018年「やま幸」に負けてしまいました。今年は、なんとしても落札したかったのでしょう!

それにしても、278kg 3億3360万円、100グラムで12,000円は考えられない数字です。
「銀行さんにお借り入れしないとね」
「ちょっとやっちゃった」
と、木村清社長はコメントしていました。

約8割の2億6688万円は、釣り上げた漁師さんに払われます。
「漁船の修理代に使います」との漁師さんのコメント。うらやましい!

2019年、めでたい話です。

一番マグロ初競り 2018年 405kg 3,645万円

2018年1月5日「特ダネ」によると、一番の青森県大間産巨大クロマグロは405kg、落札額は3,645万円。

2017年7,420万円の約1/2の値段。

また、大きさは1994年に大間町で水揚げされた過去最大の440kgに迫る大きさ405kgです。なんでも、今年の競りに出たマグロの数は、昨年の3倍とのことです。

それにしても、1kg 9万円ですから、100g 9,000円。庶民には手が出せない値段です。2017年の1kgあたり約41万ですから、100g 41,000円の1/4.5の値段です。

築地のマグロ専門仲卸大手やま幸が落札

やま幸は、1億5,000万円まで用意していたと言います。歴代最高値は、2013年の1億5,540万円です。それと同じ額ほど用意していたのですね。

落札したマグロは、すしチェーン築地すし好などで出されます。この大きさですと、大トロは、20kgほどあるそうです。

特ダネ、すごいですね!朝一番の巨大マグロの原寸パネルをもう作っていました。

「すしざんまい」成田仁孝社長、敗れるが…

1kgあたりの単価が最も高いマグロを落札したのは、寿しチェーン「すしざんまい」を運営する喜代村(東京・中央)。

「ちょっと悔しいですけれども……」とコメントしましたが、
同じく大間産のクロマグロ190kg 3,040万円、1kg 16万円で競り落としました。6年連続で最高値のマグロを落札しました。成田社長、面目躍如といったところでしょうか。

しかし、あのエビス様のような顔がTV画面に出なかったのは、お正月っぽくなかったですね〜。

一番マグロを獲った漁師の取り分は?

2018年の正確な取り分はわかりませんが、今までは約80%だそうです。
ですから、3,645×0.8=2,916万円。一匹で2,916万円、エリートサラリーマンの年収をたった一匹で獲得してしまいます。このマグロの初競りにかける漁師の意気込みがわかりますね。

ところで、青森県下北郡大間町の人口は、約5,000人。その約3%150人が漁師です。

初競り1億5,540万円のレコードフォルダーの竹内大輔さんは、その後燃え尽き症候群のように苦難の5年間を過ごしたそうです。彼の船は大きく、出漁する1日の燃料費が10万、人件費が本人にも含めて月約100万、年間2,000万円かかるそうです。

1億5,540万円ですと、その80%1億2432万円で約6年間分稼いだことになりますが、そんな大きなマグロがいつも釣れるわけではないのが現実です。