市原悦子さん死去『白髪のうた』

12日午後1時31分、心不全のため東京都内の病院で死去しました。享年82歳。
朝のニュースで知りました。「日本昔話」や「家政婦は見た」などの話も出ていましたが、その中で引っかかった言葉が次の二つでした。

「樹木葬」と「白髪の人生」

「樹木葬」については、詳しくは聞き取れなかったのですが、友達と桜の木を植えてとか話されていたようです。

『白髪の人生』については、ある時期から髪を染めるのはやめて、白髪のままで生きると決めたということです。その時に出した本が『白髪のうた』で、けっこう評判が良く、
「共感を得たのかなあ、たくさんのハガキをもらって、感謝してます」
そんなことを話されました。

私も2年ほど前に髪を染めるのをやめました。
なぜ髪を染めてたのかは、単に若く見られたいと思っていたのでしょう。でも、別にもうもてたいとか思わなくなっていました。外に出ることも少ないし。
ただ、たまに打ち合わせに行くと、担当者はみんな20代から40代の若い人ばかりです。中には50代の人もいますが、なんとも言えない感慨に浸ります。

そこで、「白髪の人生」をAmazonで調べてみました。「白髪の人生」ではなく、『白髪のうた』でした。
なんか、市原悦子、丸分かりのようなエッセーみたいですね。

白髪でもいい、素のままの自分、飾らず、しかし卑下もしない自分、そんな生き方が年寄りには一番楽でいいです。

『白髪のうた』

女優・市原悦子が、役者として、娘として、妻として、等身大の人生をまっすぐに語る。いままであまり語られてこなかった家族のこと、夫である演出家・塩見哲の逝去、そして一人暮らしのことなど。役者として関わってきた数々の著名人とのエピソードや、演技からスポーツにいたるまで、味わい深く、縦横無尽に語り尽くす。独特の感性がきらめく、ファン待望の自伝的エッセイ! 朗読CD・年譜付き。

林真理子氏推薦!
この本を読んだ人は必ず思うはず、「市原悦子さんの舞台を絶対に見たい」と。

市原悦子
女優。千葉市に生まれる。1957年、劇団俳優座に入団。1971年、俳優座を退団し、翌年に塩見事務所を設立。1987年、ワンダー・プロを新たに設立し、現在に至る。多数の舞台に出演、話題をさらう。日本を代表する舞台女優。また映画、テレビ、映像の世界でも活躍、また童話や詩集の朗読会を各地で開催し、老若男女を問わず幅広いファン層から支持を得る。