©️プレイボーイ(以下同じ)
Contents
夫があなたを友人などに紹介する際に、どう呼ばれたいか?
下記アンケートは、「20代女性200人。既婚者、未婚者100名ずつ」。
ですから、我々年配者にはピンとくるかどうかはわかりませんが、日本語の言葉のニュアンスって豊かですね。
「妻」には平等感、「奥さん」は幸福感
1位は82人の「妻」で、実に4割を超える
- 「『夫』『妻』という呼び方は関係性がフラットで平等なイメージ。それぞれが独立した上で寄り添っているという感じがして好きです」(コンサル・26歳)
- 「『妻』というとスマートで都会的。あか抜けている印象がある」(ゲーム会社・25歳)
- 「周りのすてきな男性が『妻』と呼んでいることが多いので、そう呼ばれると、"すてきな男性に選ばれたいい女"というイメージがある(笑)」(建設・27歳)
2位は34人の「名前(呼び捨て)」で支持率は17%
- 「結婚しても恋人気分な感じがしていい」(飲料水メーカー・26歳)
- 「名前で紹介されると、紹介された友達や会社の人たちも私を名前で呼んでくれるようになるので、親しげでいい」(商社・27歳)
- 「自分の名前が珍しくて、気に入っているから」(アパレル・25歳)
- 「『妻』とか『奥さん』とか役割で呼ばれるのはイヤ。私は私なので」(広告・24歳)
- 「名前で呼ばれるとひとりの人間として尊重されている気がする。今、夫婦別姓の議論が盛んですが、名字なんて関係なしにみんなでファーストネーム呼びにすればいいと思います」(通信・26歳)
3位には温かいイメージの「奥さん」
- 「ほんわかして、幸せ全開なイメージがある」(家電メーカー・25歳)
- 「男性が使っているとかわいいなって思います。『うちの奥さんです』って響きが好き」(通信・26歳)
- 「『妻』っていうとちょっとイケてる女性のイメージ。ぼっちゃり系の私は『奥さん』がしつくりくるな(笑)」(薬品・20歳)
- 「結婚相手に『奥さんです』と紹介されたり、八百屋さんで『奥さんっ』とかって声をかけられると、私、結婚したんだな♡って幸せを実感できそう」(商社・四歳)
要注意!「夫にこう呼ばれるのは絶対NG!」ワースト10
詳しい解説が気になる人は、3月15日発売の『プレイボーイ』を読んでください。
語源に見る「配偶者の呼称」の味わい深さ
「妻」は現在では女性の配偶者をいうが、古代は男女どちらも「つま」と呼んでいたという。夫と妻は夫婦関係の両端をなすというところから、物の端を示す「端(つま)」が語源ともいわれ、英語の「パートナー」の発想に近い男女平等意識のある語源といえる。
「奥さん」は、もとは貴人の妻の敬称。上流の夫人は家の奥にある部屋に住んでいて、表に出て人に会うことはなかったため、こう呼ばれていた。
「家内」という単語ができたのは男性が外に働きに行くことが定着した明治以降のこと。読んで字のことく、もともと家の中を指しており、語源からはやや男性上位な趣もある。
「嫁」については、主な語源説としていい女性を意味した「良女(よきめ)」と男の家に呼び寄せた女を意味した「呼女(よびめ)」のふたつがある。「女+家」という文字の構成が前時代的だという意見もあるが、「家にいる女」という成り立ちでできたかどうかについては議論が割れている。
「女房」の「房」は部屋のことで、つまりは女性の部屋のこと。平安時代、朝廷に仕える身分の高い女性の居住空間や、そこに住む女官を指す言葉だったが、後に女性一般や、妻を指すようになったという。
「カミさん」は上(かみ)からできた語で、もともとは自分よりも立場が上の人を指していた。このように日本には配偶者を表す言葉がたくさんあるが、いずれも敬称として使われたものが多い。「おまえ」ですら「お」がついていることからもともとは敬意表現だったのだ。
ただし、こうした丁寧語を庶民が使うようになると、だんだん敬意が薄れていくというのは言語全般に見られる現象だ。
終わりに。私の失敗!
私は普段は「〇〇子」と名前で呼んでいます。
以前一度「そっちは?」と言ってしまい、かなり怒られました。なんか、突き放されて他人みたいな感じにとられたようです。
上の語源をみると、ホント日本語の言葉のニュアンスって豊かですね。
しかし、かなり時代や地方(大阪など)によって意味が変わってきているようです。
我われ年配者の呼び方はもう変わらないかもしれませんが、NGワードにならないよう注意しましょう。