コロナ禍でも受けるべき健康診断©️週刊文春

10月4日「あなたは新型コロナに感染したら、病院に行く?行かない?」(女性セブン)
10月5日「この「7つの症状」が出たら、コロナ禍でも病院に行きなさい」(文春)

上記記事に続き、第3段!、ともいうべき記事が『週刊文春』10月8日に掲載されました。
コロナ禍でも受けるべき健康診断・がん検診はこれだ。一方、やめるべきは?

コロナ禍でも受けるべき健康診断・がん検診はこれだ。

(以下『週刊文春』まとめ)
あなたは今年、健康診断を受けただろうか。あるいはがん検診は?
新型コロナの院内感染を警戒し、検査から足が遠のくのも無理はない。
だが、それでよいのだろうか?この状況下でも受けておくべき検査は何なのか。
最新知見に基づき、専門家たちが洗い出す。

日本総合健診医学会などの調査によれば、今年1月〜9月の健康診断受診者数は前年同期より3割減の1400万人。4月、5月に限れば8割減と激減した。コロナの状況を鑑み、
「今年はもう健康診断には行かない」
と決めた人もいるかもしれない。だが、その判断は正しいのだろうか?

健康診断の必須項目、実は「2つ」だけ

おおたけ消化器内科クリニック大竹院長が指摘する。
多くの項目の中でも「全ての人」に「定期的」な検査が必須、と言える項目は、実は2つなのだという。
血圧検査と、糖尿病検査(空腹時血糖値とHbA1c)です。
それ以外については、受診者全員に一律に検査をしても、病気を防いだり、健康になるといったエビデンスがなく、あまり意味がありません。それどころか過剰診断(予後には影響しない病変をみだりに発見すること)を誘発する危険性さえあります」
そう語るのは、群星沖縄臨床研修センター長の徳田安春医師だ。

「血圧、空腹時血糖値、HbA1cについては、特別、自覚症状がなくても数値が異常値になっているケースがあるので検査が必要。
高血圧が長年続くと脳梗塞、脳出血、心臓血管疾患の原因となります。また、血糖値が高くなり糖尿病になると、網膜症や腎症、神経症など、さまざまな合併症を引き起こします。
ですから、コロナ禍の状況であっても、やはり年に1回。すでに高血圧、糖尿病があればより頻繁に、定期的な検査が必要と考えてください」

「人によって必要」な検査、「無意味な」検査

大竹院長が指摘する。
「無症状であれば、検尿、心電図、胸部レントゲンなどは、検査有効性のエビデンスがありません。検尿では尿タンパクの有無を調べますが、健康な人でも激しい運動や疲労などが原因で尿タンパクが出ることがあるなど、検査として不正確な部分が大きい。腎臓病を防ぐことにつながりません。

心電図も、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の発見には無意味とされます。胸部レントゲンは、肺がん発見の有効性が乏しく、死亡率を下げるエビデンスも乏しい。逆に検査を繰り返すことで被曝によるがんのリスクが増すだけです」

職場での健康診断では、40歳未満であることを前提に、
「医師が必要でないと認めるとき」に胸部レントゲン検査を省略できる(厚労省の基準)。だが、それ以上の年齢であっても、自分の意思で断ることを検討すべき問題かもしれない。

受けるべきがん検診は、大腸がん、乳がん

大腸がんは若い世代を含め、日本人の患者数が増えている。ポリープ段階の早期診断で切除できれば予後が良くなります。ですからまずは大腸がんを調べる便潜血検査を受けるべきです。

この検査の特異度(感度)はさほど高くないですが、毎年受け統けることで発見効果が高まることがわかっています。便潜血が陽性なら、より本格的な大腸内視鏡検査を早めに受ける。陰性で、ポリープの既往歴もなければ、40代から50代の早いうちに一度検査し、問題がなければ10年毎に。その間は便潜血検査を毎年やるのがよいでしょう」(徳田医師)

乳がん検査は40代からの受診が勧められている。長尾クリニック院長の長尾和宏医師がこう話す。
「検査も必要ですが、まずはセルフチェックが重要。普段から、自分で触ってみてしこりがないかを気にしましょう。乳がんのリスクは喫煙、肥満、アルコールです。当てはまる人は一度、エコーとマンモグラフィの検査を受けてください。ただ、過剰診断の可能性もあるため、必ず乳腺専門医がいる医療機関を探し、受けるようにしてください」

受けるべき健康診断(図)©️週刊文春

最後に、高齢者は歯科検診は受けるべき!

コロナ禍では特に歯科が敬遠された。しかし、きちんと感染症対策を行っている歯科医院を見つけ、3カ月に一度は通うべきだという。天野歯科医院の天野聖志院長が指摘する。
「年代に関わらずロ腔ケアは大切ですが、特に高齢者にとっては歯科検診は必須といえます。コロナとの関係でいえぱ、歯周病菌が増えることで口内の粘膜層が破壊され、ウイルスや細菌などを体内に取り込みやすくなります。またロ腔内細菌が誤嚥性肺炎の原因にもなる。したがって定期的に歯科に通い、歯周病対策、ロ腔ケアをすることが重要になります」