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丸山ワクチンの真実 がんを死滅させるメカニズム
世界初ヒトの免疫細胞で有効性を実証
がん免疫薬、丸山ワクチンが「なぜ効くか」について、これまではっきりしなかった。しかし、最新の研究は効用の仕組みをついに解明した。集中連載2回目は、ヒトの免疫細胞で有効性を実証した、世界初の取り組みを紹介。がんを消滅させる驚きのメカニズムに迫る!
サンデー毎日(2020.01.28)より
免疫システムを活性状態に戻す
「ヒトの免疫システムと言えば、いわゆる『獲得免疫』しか知られていませんでした。例えば、はしかの予防接種を受けると、はしかに対する抗体が体内で産生され、以後、はしかにかからなくなるという、よく知られた免疫システムです。ところが、スタインマン博士らの研究によって、ヒトには外敵を最初に迎え撃つ本源的なバリアーとしての自然免疫のシステムが獲得免疫とは別に備わっている、ということがわかってきたのです」
(前日本医科大医学部微生物学・免疫学教室主任教授で丸山ワクチン研究の第一人者として知られる高橋秀実医師「」以下同じ)
同じインフルエンザにかかっても、なぜ死亡したり軽症で済む人がいるのか?
「ヒトの体内では1日に約5000個、あるいはそれ以上のがん細胞が発生していると考えられています。それでもほとんどの人ががんにかからないのは、自然免疫ががん細胞を次々と退治しているからなのです。ところが、例えば身体的な疲労や精神的なストレスなどで自然免疫の力が弱体化している場合、時にこのバリアーシステムががん細胞によって突破されてしまうことがある。これがいわゆる『がんの発症』です」
がんの発症によってがん細胞が優勢な状態になると、がん細胞は自身が生き延びるために、樹状細胞を次々と「免疫抑制型」に変質させていく。そして、免疫抑制型に変えられた樹状細胞はがんに特異的なキラーT細胞を体内誘導することができず、がん細胞が思いのままに増殖していく無制御状態に陥ってしまうといいます。
丸山ワクチンが樹状細胞を正常化する仕組み
「丸山ワクチンを投与すると、がん細胞によって無能化された樹状細胞が正常化されることが明らかになったのです。具体的には、免疫抑制型に変えられてしまった樹状細胞を『免疫活性型』に戻し、がんに特異的なキラーT細胞を次々と体内誘導することで、がん細胞を攻撃、死滅させていく働きのあることがわかってきました」
「ヒト型結核菌を煎じる、つまり熱水抽出すると、人体に有害な菌体成分は取り除かれ、周囲の有効成分を取り出すことができます。そして、丸山ワクチンに含まれるさまざまな有効成分のうち、とりわけ『ミコール酸』と呼ばれる(糖)脂質と『リポアラビノマンナン』と呼ばれる糖脂質が一連の免疫応答を引き起こすことがわかってきました。つまり、ミコール酸とリポアラビノマンナンの二つの成分が、樹状細胞を蘇らせるキー物質だったのです」
有効成分は同時作用する2糖脂質。エポックメーキングな意味
「免疫抑制型」に変えられてしまった樹状細胞に丸山ワクチンを投与すると、樹状細胞上のMincleとCD1b、中でもCD1bがより重要なのですが、これらの分子にミコール酸が結合します。さらに、Dectin-2とDC-SIGNにリポアラビノマンナンが結合することで、樹状細胞は免疫抑制型から免疫活性型に変換、正常化されていくのです」
丸山ワクチン、繰り返し投与しても活性効果
一般的な免疫活性化剤として知られている脂質や糖脂質の場合、最初の投与でこそ樹状細胞を活性化する効果を示すものの、2回目、3回目の投与では全く効果を失ってしまいます。
しかし、丸山ワクチンのミコール酸とリポアラビノマンナンの場合は、最初の投与はもちろんのこと、2回目以降、3回目以降もずっと効果を示し続けることが明らかになっています。
丸山ワクチン、その他の効能
- BCG(ウシ型結核菌)と比べて、より高い樹状細胞活性化能力を示す
- 膀胱がんでは、丸山ワクチンの副作用や後遺症は皆無に近い
- 加熱によって弱毒化されていないBCGの副作用や後遺症はさらに強く、わずか2日間で樹状細胞の60%を死滅させてしまう
- 抗がん剤治療のステロイド剤(副腎皮質ホルモン)は樹状細胞の働きを抑制。結果、キラーT細胞がますます体内誘導されにくくなってしまう
- 丸山ワクチンのミコール酸とリポアラビノマンナンは、その相乗効果によって、がんに特異的なキラーT細胞を活性化するインターロイキン12という物質も大量に産生する
興味のある方、詳しく知りたい方は、『サンデー毎日』(2020.1.28発売)を読んでみてください。
→ 丸山ワクチン、がん臨床試験が解明した衝撃の3大効果(1)
終わりに。参考サイト
丸山ワクチンの承認がどうなっているのか、検索してみましたら、以下のサイトが出てきました。(未読)
国が認めない丸山ワクチンの謎|ザ・世界仰天ニュース|日本テレビ
(2018年1月)
http://www.ntv.co.jp/gyoten/backnumber/article/20180109_12.html
以下は、『丸山ワクチン』への批判か?
丸山ワクチン承認基準
「日本癌学会の判定基準」で効果の見られなかった丸山ワクチンのために、わざわざ敗者復活戦を設けていることが分かる。 敗者復活戦の結果は丸山ワクチンの効果に記載する。
(2018年7月)
http://cancer.jpn.org/static/maruyama3.html
丸山ワクチンの真相
丸山ワクチンは掃いて捨てるほどある多数の医薬品候補物質のひとつに過ぎない。
(2019年4月)
http://cancer.jpn.org/static/maruyama.html
丸山ワクチンの効果
国会答弁を見ると、東北大学と愛知がんセンターの2件の臨床試験が薬効の証明とならない理由については、科学的に極めて妥当な説明がなされている。
(2019年9月)
http://cancer.jpn.org/static/maruyama2.html