※本ページにはプロモーションが含まれています。

丸山ワクチンとオプジーボとの併用

丸山ワクチンとオプジーボとの併用「がん」1割以下に縮小

集中連載の最終回は、ノーベル賞受賞で注目される「オプジーボ」との併用についてである。2つの免疫薬は相乗作用し、がんを1割以下にまで縮小させる劇的な効果を及ぼした。

サンデー毎日(2020.02.04)より

今回は近く別の英文国際医学雑誌に掲載される第2論文
「あのオプジーボと丸山ワクチンを併用したらどんな効果が得られるのか」

オプジーボは2018年のノーベル医学・生理学賞受賞で脚光を浴びた「最も新しいがん免疫薬」のーつです。

自然免疫システムには「樹状細胞」と呼ばれる司令塔が存在しています。
しかし、がん細胞はこの樹状細胞を免疫活性型から免疫抑制型に変えることで、司令塔もろともに自然免疫システムをいわば無能化してしまいます。

丸山ワクチンとオプジーボの違い

丸山ワクチンはがん細胞の存在によって無能化された樹状細胞を免疫抑制型から免疫活性型に戻すことで自然免疫システムを蘇らせる。そして、正常化された樹状細胞はがんの性質を特定(抗原提示)し、がん細胞を攻撃する特異的なキラーT細胞を体内誘導し続けます。

一方、オプジーボには、この丸山ワクチンとは別のメカニズムを持っています。

丸山ワクチンとオプジーボの作用メカニズムの違い

(前日本医科大医学部微生物学・免疫学教室主任教授で丸山ワクチン研究の第一人者として知られる高橋秀実医師「」以下同じ)

「自然免疫システムの司令塔である樹状細胞を正常化するという点で、丸山ワクチンの作用メカニズムはより本質的と言えます。ただし、それでもなお、次々と体内誘導されていくキラーT細胞の一部は、PD-L1とPD-1の結合によって無能化されていくはずです。ならば、免疫チェックポイントを遮断するオプジーボと丸山ワクチンを併用すれば、それも副作用の発現を大幅に抑えられる少量のオプジーボと丸山ワクチンを併用すれば、さらに理想的ながん縮小効果が得られるのではないか。今回の実験は、このような着想からスタートしました」

オプジーボの副作用、「免疫暴走」とは?

「実は、オプジーボによって免疫チェックポイントが遮断されると、がんに特異的なキラーT細胞だけではなく、さまざまなウイルスや細菌などに特異的なキラーT細胞も活性化されてしまうと考えられています。
例えば、ヒトの肺にはサイトメガロウイルスと呼ばれるウイルスがすみついていますが、オプジーボの投与でサイトメガロウイルスに特異的なキラーT細胞が活性化されると、それらのキラーT細胞が肺の組織を一斉に攻撃、破壊するという免疫暴走が起こるのです」

本来、ヒトの免疫システムは自身を攻撃しない抑制的な仕組みになっています。ところが、オプジーボによって抑制装置であるブレーキが外されてしまうと、間質性肺疾患、I 型糖尿病、大腸炎、甲状腺機能障害、肝機能障害・肝炎など、重篤な副作用が起こってくる恐れがあるといいいます。

丸山ワクチンとオプジーボ併用の驚くべき実験結果

「オプジーボによる免疫暴走をできるだけ抑え込むには、オプジーボの投与量をなるべく減らすしかありません。しかし、単独投与の実験結果からも明らかなように、オプジーボの投与量を減らせば、その効果も小さくなってしまいます。そこで、このジレンマを解消すべく、どれくらいの量のオプジーボを丸山ワクチンと併用投与すれば、オプジーボの副作用を最小化し、かつ、オプジーボの効果を最大化できるのか、を調べる実験を行ったのです」

丸山ワクチンとオプジーボ併用の実験結果

「動物実験の結果を見てまず驚かされたのは『丸山ワクチン単独でも十分ながん縮小効果が得られる』という事実でした。実際、グラフにもあるように、丸山ワクチンの単独投与の場合、最低でもおよそ90パーセントの縮小効果が認められます。
同じくグラフにあるように、丸山ワクチン+オプジーボ10マイグラクロム併用のケースでは、丸山ワクチン単独のケースをさらに上回る、90パーセント以上ものがん縮小効果が認められました」

「ヒトへの投与を想定した場合、前述したように丸山ワクチン単独でも腫蕩抑制効果が得られますが、オプジーボによる副作用の発現をできるだけ抑え込みながらより高いがん縮小効果を得ようとすれば、丸山ワクチン+オプジーボ10マイグラクロムの組み合わせが理想的ということになってくると思います。しかも、オプジーボに限らず免疫チェックポイント阻害薬の薬価は依然として一局く、この際、丸山ワクチンとの併用でオプジーボの投与量を10分の1に減らすことができれば、医療保険財政の節減にも大きく寄与することになるはずだと考えています」

終わりに。丸山ワクチンは認定されるのか?

『サンデー毎日』の記事では、丸山ワクチンの効果はすごいものだとの印象を受けます。しかし、完全認定までには、まだまだ問題山積みのようです。『丸山ワクチンの真実2』の下の方にあるリンク先をみてください。

今やがんによる死亡が2人に1人です。厚生労働省は、早く丸山ワクチンの認定の白黒をはっきりつけてもらいたいと思います。