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私が今30歳代なら、本格的に「コピーライター養成講座」に参加申し込みをしています。後で書く「15分の課題制作と発表」がとても良かったからです。一人でなく大勢の視点と作品は、とても勉強になりました。

宣伝会議 コピーライター養成講座・無料体験講座

「仮想敵」の考え方は、参加してよかった今日一番の収穫です。

2018年3月10日(土)宣伝会議主催のコピーライター養成講座・無料体験講座に参加してきました。この歳になって、新たにコピーライターになって就職するためではありません。大手の宣伝会議ですから、どんなことを教えてくれるのか、1つでも得るものがあればいいと参加しました。約70人参加。

「コピーとはないか」について1時間のほどの講義、その後15分の課題制作、その後宣伝会議のコピーライター養成講座の説明を挟んで、課題作品発表。この作品発表では良し悪しがメインでなく、切り口の話とそのコピーがメインでした。

コピーとは(コピーの役割)

猫のイラスト

まずここに猫のイラストがあります。このイラストにコピーを書きます。

〈悪いコピーとは〉
ネコです。(すでにイラストで説明されています)
〈良いコピーとは〉
花子と言います。(イラストではわからない名前がわかります)
メスです。(オスかメスか、イラストではわかりません)

このように、イラスト(写真も)では伝えられない情報をコピーで伝えます。

選択眼とは「そうだ 京都、行こう。」

音楽アルバムがには、普通10曲ほど入っています。
このアルバムの中の一曲をシングルカットする場合、どの曲がヒットするかは企業にとって大きな問題です。売れるか売れないかで、かなり利益が違ってくるからです。いかに多くの人に買ってもらえるかは、良い選択眼にかかってきます。

下のサンプルは、JR東海の有名なコピーですが、金持ちだから『専用ジェットで京都に行こう。』などは、良いコピーとはいえません。そんな人、日本にはほんの一握りですから。だから、できるだけ一般人の感覚・常識を逸脱してもいけません。

  1. そうだ 京都、行こう。
    すべての人がターゲット
  2. そうだ 彼と京都、行こう。
    女性がターゲットになり、50%の男性は除外されます。
  3. そうだ 花子と京都、行こう。
    50%の男性は除外され、花子以外は除外になります
  4. そうだ 今夜、花子と京都へ行こう。
    さらに、1日のうちでの今夜になり、ますますターゲットは狭めれれます

1〜4になるにつれて、だんだんターゲットが狭まってきます。このように、すべての人をターゲットにする場合は、対象を絞る言葉を入れてはいけません。だから、1のコピーがいいと言えます。

これは、あくまで一般がターゲットがある場合。絞りこむターケットに向けたコピーもあります。特に、ブログのターゲットは、ある一人を想定して書きます。

課題「タクシー利用」15分。ヒントは仮想敵

仮想敵とは何か?
「タクシー利用」のコピーを考えるヒントは、「仮想敵」です。タクシーの敵とは何か。移動の手段として、まず考えられるのは、ズバリ電車やバスです。
つまり、「タクシー利用」のコピーを考えるのには、「仮想敵」には不可能なタクシーならではのメリットを考え、コピーに書きます。

今回の「仮想敵」は電車。電車では得られないタクシーのメリットをコピーにすればいいのです。15分です。あなたも考え書いていてから、次を読んでください。

 

………

 

………

 

以下、私の思考経過

寝ている間に、ラクラク目的地。←電車でも寝られるか
乗ったら、次は目的地。←電車でもそうか
※座っていける、などこの辺は誰でも思いつく視点ですね。

私だけのドライバー。←ハイヤーでもそうか
私だけの公的ドライバー。
時間で雇えるドライバー。←これを出しました

ここまでで、15分経ってしまいました。提出後、バリエーションが出てきましたが、15分では、視点のみが見つかった程度。ドライバーという視点は、70人いて、私とあと1人だけでした。いいか悪いかは、広告の考え方と媒体次第です。

  • 距離で雇えるドライバー。
    時間ではなく、距離のほうが正確ですね
  • 街で雇えるドライバー。
    タクシーを思い浮かべられ、表現が柔らかくなる
  • 今日のご褒美は、街で雇えるドライバー。
    ベネフィット(利益、役に立つ)を付け加えたりします。

(以下、読み上げられたコピー。太字はいいなと思いました)

立ちっぱなしは、もう嫌だ。
タクシーなら、NO寝過ごし。
必ず座れるタクシーは。
手を上げて、足を伸ばそう。
タクシーで乗り換えなしで目的地。
お疲れ様、自分。
個室で移動、贅沢かな。豪華客室と区別するのにタクシーの写真が必要。
行先言えば、あなたの時間。
1メーターでも、セレブ気分。
運転手は、街の穴場を知っている。

基本的に、「電車より楽チン」という視点が多く、その視点でコピーを推敲していますね。私は、タクシーならではの「切り口」を考えていましたので、表現の推敲ができていません。

こんな視点は、15分では出てきません。

「泣きたい夜は、タクシーで帰る」(実際例:タクシー内は暗いから)
「チカンで間違われる」という視点←時代という切り口
「緊急性」という視点←これは、妊婦など想定できれば
「景色が変わる」という視点←いつもと違うという繊細な感性が必要。表現が難しい

終わりに

たったの1時間30分でしたが(質疑応答を含め2時間)とても良いセミナーでした。このような時間が40回の「コピーライター養成講座」には、もう少し若ければ参加したいと思いました。受講料は、160,000円(税抜き)。その価値ありです。お金に不自由していなければ、この年でも参加したい。

それにしても「仮想敵」の考え方は、役にたちます。約1,000円の交通費を払った甲斐がありました。