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恵方巻

恵方とは?

歳徳神(としとくじん、とんどさん)は、陰陽道でその年の福徳を司る神です。年徳、歳神、正月さまなどとも言います。
歳徳神がいらっしゃる方位を恵方(えほう、吉方、兄方)、または明の方(あきのかた)といい、その方角に向かって事を行えば、万事に吉となります。
かつては、初詣は自宅から見て恵方の方角の寺社に参る習慣があったそうです(恵方詣り)。

今年の恵方とその決め方

今年の恵方は「南南東」
恵方は基本的に四方しかありません。その四方と、十干(じっかん)を組み合わせることにより、その年の恵方が決まります。十干とは、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸(こう・おつ・へい・てい・ぼ・き・こう・しん・じん・き) の事で、中国から伝わり、暦の表示などに用いられています。この十干と恵方の組み合わせが、その年の歳徳神のいらっしゃる恵方を決めます。

いろいろある恵方巻の由来

現代人における年中行事と見出される意味
一恵方巻を事例として一
沓沢博行
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/limedio/dlam/M29/M2938899/11.pdfから抜粋

  1. 幕末から明治時代初頭に、大阪・船場で商売繁盛、無病息災、家内円満を願ったのが始まりで、一脱には若い女性の好きな人と一緒になりたいという願望から広く音及したとする説。(けし組合のチラシより)
  2. 船揚の色街で女性が階段の中段に立って、丸かじりして願い事をしたらかなったという故事にちなむとする説(スーパーD社のチラシより)
  3. 節分のころは新しい香の物が清かる時期で、江戸時代中期、香の物入りの巻き寿司を切らずに丸のまま恵方を向いて食べ、繰起をかついだ。これが、やがて節分に恵方を向いて巻きずしを丸かぶりすると、その年の福がさずかるという招福の習わしになったとする説。(スーバーD社のチラシより)
  4. 鉛場の旦那衆か節分の日に、遊女に巻きずしを丸かぶりさせて、お大尽遊びをしでいたことに端を発するという脱(当時の大阪海苔問屋協同組合・事務局長藤森氏からの聞き取り)
  5. 戦国時代の武将(堀尾吉晴といわれる)が、節分に丸かぶりしで出陣したら戦に勝ったので、以後瑞祥とLたことに瑞を発するとする説優森氏からの聞き取男

上記の説は岩崎竹彦が、スーパーなどのチラシに書かれた説と、彼の調査が行われた1990年当時、大阪海苔問屋協同組合の事務局長の職に就いていた藤森秀夫氏からの聞き取りで得られた由来とをまとめたものです。

恵方巻きの具材

太巻きには7種類の具材を使うとされています。その数は商売繁盛や無病息災を願って七福神に因んだもので、福を巻き込むと意味付けされます。別の解釈もあり、太巻きを逃げた鬼が忘れていった金棒(鬼の金棒)に見立てて、鬼退治ととらえる説もあります。具材は特定の7種の素材が決まっているわけではありませんが、代表例として以下が多用されます。

かんぴょう
キュウリ
伊達巻(だし巻・厚焼き卵)
ウナギ(アナゴ)
桜でんぶ(おぼろ)
シイタケ煮

2000年以降では、サーモン、イクラ、イカ、エビ、まぐろを使った海鮮恵方巻が人気です。我が家では、妻が寿司とおにぎりのお店に勤めていますので、毎年海鮮恵方巻とベーシックな恵方巻を買って帰ります。

最後に

恵方とか、歳徳神(としとくじん)という言葉は、普段あまり聞きません。ですから、恵方巻という名でなくとも、いいように感じます。私ならば、節分に食べるのであれば、「節分巻」「鬼外巻」「福内巻」とかつけた方がバリエーションが広がり、寿司屋もコンビニも多く売れるのでないでしょうか。3つぐらいの種類とバリエーションならば、そんなに煩雑になりません。

厭な奴用にワサビたっぷり「鬼外巻」、いい奴用に海鮮いっぱい「福内巻」オーソドックスの「節分巻」にしたら楽しくなりませんか!