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新元号「令和」は、万葉集「梅花の歌」から。
初春の令月にして 気淑く風和らぎ
梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香りを香らす
時あたかも新春のよき日、空気は美しく風はやわらかに
梅は美女の鏡の前によそおう白粉のごとく白く咲き
蘭は身を飾った香りのごとき香りを漂わせている
- 万葉集=8世紀に完成。様々な身分の人が詠んだ和歌4500首以上を収録。
- 令月=何事をするにもよい月。めでたい月。
- 淑(しゅく)=しとやか。きよらか。品のある。穏やかで感じがよい。また、女性がつつましく清らかであるさま。
- 披(ひら)き=狂言などをはじめて演ずること。
- 珮(はい)=身につけるもの。腰にさげる装飾品。奈良時代、礼服(らいふく)に用いた装飾品。組み糸に玉を通し、胸の下から沓(くつ)のところまで垂らし、歩くときに鳴るようにしたもの。
HKT48 指原莉乃さんの印象
「響きがとてもきれいな言葉だな」
という第一印象を持ちました。
「和」という字は、日本らしさを表すだけでなく、「平和」「調和」など、日本人が大切にしている価値観を象徴する言葉でもあり、すてきな元号に決まったと思います。「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味が込められていると知って、新たな時代を迎えることを実感しました。(4/2読売朝刊)
文筆家 阿川佐和子さんの印象
元号に「令」という字を使ったのは新鮮でした。
「れいわ」という音感はきれいで収まりがいいですね。和という字も使われていて、平和になるように心を尽くそうという思いが込められていると感じます。
令和の出典となった万葉集は1200年も前に、天皇も、詠み人知らずの一般人の歌も一緒に収められていることに、自由で平等な空気が感じられ、改めてすごい国だと思いました。格差社会と呼ばれる今、もう一度このことに思いをはせる必要があるかもしれません。(4/2読売朝刊)
新元号「令和」の決め手とその他の候補。
一人ひとりの日本人が明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたい。
「世界に一つだけの花」のように、希望に満ちあふれた日本を。
その他の新元号の候補
英弘(えいこう)
広至(こうし)
万和(ばんな)
万保(ばんぽう)
こうしてみると、「令和」がいいようです。
「令」には「命令」などの堅い冷たいイメージがありますが、元来「よい」という意味もあります。
- (神などの)お告げ。
- 上位者による指示、命令
- よい事。令息、令嬢、令室
新元号「令和」まだピンときませんが...
「平成」は、はじめはピンときませんでした。が、「令和」は、すぐに慣れそうです。
昭和・平成・令和と通して生きてきたんだと思うと、歳もとるはずですね。