SPA福山雅治ガリレオ©️『SPA』9/20・27号より

【今日の立ち読み】容疑者にも犯行の"理由"がある

東野圭吾原作『沈黙のパレード』を読むがぎり、誰もが殺されても当然と思われる理不尽な暴力犯と思われる男が出てきます。その男は食事処「なみきや」の娘を殺した容疑者でしたが、証拠十分で無罪放免になりました。その男が、パレードの最中に殺されます。

殺したのは、「なみきや」の主人の単独犯か? 主人には共犯者がいるのか? と草薙刑事たちの捜査は進みます。原作では、湯川はこの「なみきや」の常連になり、殺された娘の妹と仲良しになっています。

SPAのインタビュアーは「容疑者にも犯行の"理由"があるところに、現代の日本社会を反映している印象を持っています」と。これに対して、福山雅治は、「全くもって理不尽な暴力。それはいったい誰がどう裁くんだ」と答え。戦争、終息しないコロナ、テロをあげています。また「圧倒的理不尽な暴力、圧倒的理不尽な死は、いつでも誰にでも訪れる可能性がある」とも。

『ガリレオ』が他の作品と一線を画す魅力につて
「湯川が天才であり変人であったり、科学的な実験シーンがあったり、クスッと笑える湯川(福山雅治)と薫(柴咲コウ)の掛け合いシーンが盛り込まれていいたりする」からと語っています。

『沈黙のパレード』での草薙刑事と湯川の友情

湯川と草薙刑事(北村一輝)、そして石神哲哉(堤真一)は同じ大学の同期でした。『容疑者xの献身』では、湯川と草薙は天才としてリスペクトしていた石神の真実を暴き、事件を解決しました。しかし、誰ひとり幸せにはなりませんでした。その負い目が二人にはあります。原作でも映画でも暗い幕切れでした。

今回の『沈黙のパレード』では、「今回は草薙が苦しんでしまう構造になってしまい、湯川は彼のために真実を解き明かそうとするんです」と、福山は語っています。

また、「その友情物語は、表立って描かれているのではなく、裏側でずっと走っている。……薫も同じ気持ちで、それは映画の最後に湯川と薫が交わすセリフに現れています」と。どんなセリフが交わされたのでしょうか? 最後だけでもすぐ観たいと想いました。

『沈黙のパレード』沈黙は金か?

「とかく大人になると沈黙がかっこいい、みたいに言われがちです」とインタビュアー。

福山「そうですね。けれども、ずっと黙っているだけでは伝わらないので。沈黙を最大限に利用するのであれば、合間合間に短いワードで当を得たことを挟み込んでいけば、それはすごく伝わると思います」と福山。

【今日の立ち読み】終わりに

映画『沈黙のパレード』はまだ見ていませんが、原作ではとにかく犯人は一転、二転、三転とするストーリーです。最初は『容疑者xの献身』と同じように、善人が犯人なのか? と暗い気持ちになりますが、最後はスッキリします。

しかし、この複雑な原作『沈黙のパレード』を2時間ちょっとの映画にまとめるのは、大変な作業だったと思われます。まあ、ガリレオシリーズですから、杞憂だとは思いますが……最近のフジテレビのドラマでは、原作を大幅にはしょった『元彼の遺言状』では、原作が台無しでした。綾瀬はるか主演では、一番見たくなかったドラマでした。

沈黙のパレード