クールベ作「世界の起源」を見たことがありますか?
この女性の名前はアーティストのデボラ・デロバティスさん。向かっている先には、クールベのセンセーショナルな絵画『世界の起源』が展示されています。その絵には、女性の局部が写実的にまるで写真のように描れています。
彼女はその絵の前に来ると、こちらを振り向き座ると、なんとM字開脚をしました。その後自らの手で、局部を広げて見せたのです。
グスタフ・クールベの絵は、局部が閉じられていますが、彼女はそれに対して、『世界の起源』をハッキリ見せるパフォーマンスをしたのです。
パリのオルセー美術館でパフォーマンス
デボラ・デロバティスさんは金のスパンコールのドレスを着て部屋に入り、自分の局部を見せ始めました。彼女は結局警察に連れ去られました。美術館とその2人の警備員は、彼女に対して性的展示行為の苦情を申し立てました。
「これは、美術館の規則を軽視する典型的な例です」
オルセー美術館は声明の中で述べています。
「事前に承認の要求はありませんでした。たとえあったとしても、そんなパフォーマンスを我々は受け入れません」
「私は絵の中に見えないものを…明らかにします」
デボラ・デロバティスさんは、こう答えています。
「私がしたことは衝動的な行為ではありませんでした。美術史にはギャップがあります。注視の対象に対する見方が欠けています。
クールベの写実的な絵画では、画家は開いた足を見せていますが、膣は閉じたままです。彼はその穴、すなわち目を明らかにしていません。
私は私の膣を見せていませんが、私は私たちが絵の中に見えないもの、膣の目、ブラックホール、この隠された目、肉を超えて無限を、起源までと呼ぶこの亀裂を明らかにしています」
→erformance Artist Does Impromptu Reenactment Of ‘The Origin Of The World.’ Yes, THAT Painting.
終わりに
デボラ・デロバティスさんのパフォーマンスは、日本人ではなかなか理解できないことでしょう。同じことを、東京国立近代美術館で日本人の女性がすることは想像できません。もっとも、クールベの写実的な絵画『世界の起源』は展示されていません。
クールベの写実的な絵画『世界の起源』は理解できますが、彼女のコメント『美術史にはギャップがあります』とは、どういう意味でしょうか?
しかし、理解を超えたパフォーマンス、彼女にとってどんな意味があったのでしょうか?