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ニホンウナギ

日本の美しい自然環境には、たくさんの貴重な生物が住んでいます。そのなかでも、特に注目すべき存在がニホンウナギです。

最新の情報によれば、島根県飯南町にある来島ダムのダム湖で捕まえられた大きなウナギが、DNA解析によって国内最大級のものであることが確認されました。

このウナギは全長1.1メートル、体重2.9キロと通常の3倍以上の大きさで、展示公開される予定です。

この記事では、ニホンウナギの特徴や産卵場所について調べてみました。

「あくまでも推測として。ダムに放流していた小さなウナギが育って環境が良かった、エサが沢山あるとか、そういった閉じ込められた環境ですけども、環境が満たされてたために大きく育つことが出来たんじゃないかと思います」
島根大学生物資源科学部 髙原輝彦 准教授

ダムで釣れた「巨大ウナギ」 DNA解析の結果、国内最大級の「ニホンウナギ」と判明 展示公開へ
→https://news.yahoo.co.jp/articles/02f8868ecc8965e745fbcea84fe0c7e4becd1c4b
(1Yahoo! 10/17(火) 13:57配信)

ニホンウナギの特徴。最大どのくらいになる?

  • 成魚は全長1メートル、最大で1.3メートルほどになります。
  • 細長い体形で、体の断面は円形。眼は丸く、口は大きいです。体表は粘膜に覆われてヌルヌルしており、皮下に小さな鱗を持ちます。
  • 腹鰭(後足にあたる部分)はなく、背鰭、尾鰭、臀鰭が繋がって体の後半部に位置しています。
  • 体色は背中側が黒く、腹側は白いが、野生個体には背中側が青緑色や灰褐色、腹側が黄色の個体もいます。また、産卵のために降海した後、成魚は背中側が黒色、腹側が銀白色になる婚姻色を生じ、胸鰭が大きくなります。
  • 成魚が生息するのは川の中流から下流、河口、湖などであるが、内湾にも生息しています。
  • 細長い体を隠すことができる砂の中や岩の割れ目などを好み、日中はそこに潜んでじっとしています。
  • 夜行性で、夜になると餌を求めて活発に動き出し、甲殻類や水生昆虫、カエル、小魚、ミミズ、タニシなどの小動物を捕食します。
  • えらだけでなく皮膚でも呼吸できるため、体と周囲が濡れてさえいれば陸上でも生きられます。
  • 雨の日には生息域から抜け出して他の離れた水場へ移動することもあり、路上に出現して人々を驚かせることもあります。濡れていれば切り立った絶壁でも体をくねらせて這い登る様子から、「うなぎのぼり」という比喩の語源となっています。

ニホンウナギの産卵場所

東京大学海洋研究所は、2005年6月にマリアナ諸島西方海域で孵化したばかりのプレレプトセファルスを大量に採集し、遺伝子によりニホンウナギであることを確認しました。

2005年6月,東京大学海洋研究所は学術研究船白鳳丸(JAMSTEC)を用い,マリアナ諸島西方海域で孵化したばかりのプレレプトセファルスを大量に採集することに成功した。これらはニホンウナギであることが遺伝子により確認された。ウナギのプレレプトセファルスが大量に採集されたのは世界初のことである。これにより,約半世紀におよぶニホンウナギの産卵場調査にひとまず終止符が打たれた。

研究成果「ニホンウナギの産卵地点の発見」
→https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/p01_180223.html


ニホンウナギは絶滅危惧種

2009年(平成21年)から2012年(平成24年)にかけ、日本にて採捕されるシラスウナギが減少したことから、同年6月に日本の農林水産省は、日本の伝統的な食品として重要なウナギ資源の保護を主軸とする「ウナギ緊急対策」を定めました。

これにより、ニホンウナギを利用する主要国・地域によるウナギ類の保存対策協議へ進展し、同年9月6日には長崎市にて日本、中華人民共和国、中華民国の3か国間による「ニホンウナギの国際的資源保護・管理に係る非公式協議」が開催されました。その後、大韓民国が参加するところとなり、2014年(平成26年)に、東アジアの4か国と地域にて、養殖を目的とした池入れ稚魚量の上限について検討されました。

この間、日本ではニホンウナギの個体数がシラスウナギの密漁で著しく減っているため、2013年2月1日に環境省のレッドリストで情報不足から絶滅危惧IB類へカテゴリー変更が行われているます。

まとめ

ニホンウナギは、日本の水辺に住む重要な生き物です。その独特な外見と生態が特徴的です。このウナギがどれくらい大きくなり、どこで卵を産むかについて新しい情報が得られています。

しかし、残念なことに、ニホンウナギは現在絶滅の危機に瀕しており、その数が急速に減少しています。

この記事では、最新の情報に基づいて、ニホンウナギについて詳しく解説しました。