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2024年2月20日発売『Flash』3/5号

私は5年以上、緑内障で眼科に通っています。そして、3、4年前に点眼している目薬がジェネリック医薬品に変わりました。これは私の希望でも医者の指示でもありませんでした。

幸いにも、ジェネリック医薬品になっても目薬の効果は変わりませんでした。そのため、かなり安くなったことを喜んでいます。

しかし、2024年2月20日発売の『Flash』3/5号には、驚くべきジェネリック医薬品の記事が掲載されていました。

性欲減退、吐き気、血圧が乱高下、欠陥を知りながら、
臨床&処方の現場は"点数"に操られて——嫌がる患者にゴリ押ししています。
ジェネリック、本当は出したくない…

そこで、身近なジェネリック医薬品の期待と問題について、以下の3つの立場から調査してみました:

  1. 患者である私たち
  2. 処方する薬局の薬剤師
  3. ジェネリック医薬品メーカー

第1回目は、患者である私たち立場からジェネリック医薬品を調べてみました。

私たちがジェネリック医薬品を拒否する5つの方法

ジェネリック医薬品を使うか使わないか、その決定権は患者である私たちにあります。このことを、しっかり理解しておきましょう。

医者や薬剤師がなんと言おうと関係ありませんので、その上で以下のことを考えてみましょう。

  1. 医師とのコミュニケーション
    患者はジェネリック医薬品に対する懸念や希望を医師話し、処方の選択肢について伝えます。
  2. 副作用や飲み込みの問題を伝える
    ジェネリック医薬品を拒否する理由として、過去の副作用経験や薬剤の飲み込みづらさなどを医師に伝えましょう。
  3. 安全性や効果への不安を述べる
    ジェネリック医薬品に対する不安や不信感を医師に説明し、治療の安全性や効果についての理解を深めます。
  4. 先発医薬品の選択を要求する
    患者は、ジェネリック医薬品ではなく先発医薬品を処方してもらいたい旨を医師に要求できます。
  5. 処方箋の変更を依頼する
    患者は、ジェネリック医薬品ではなく先発医薬品を含む処方箋を医師に書いてもらうように依頼できます。

ジェネリック医療品に対する私たちの期待と不安

ジェネリック医薬品に期待する思い

  • 医療費の削減
    ジェネリックは先発医薬品(初めに処方されていた薬)よりも安価であるため、患者は経済的な負担を軽減できることを期待しています。
  • 先発医薬品と同等の成分と効果
    患者はジェネリックが同じ有効成分を含んでいることを知っており、同等の治療効果を期待できます。
  • 健康保険の利用
    ジェネリックは健康保険でカバーされることが多いため、患者は保険を活用できることを期待しています。
  • 選択肢の拡大
    ジェネリックの普及により、患者は複数のメーカーから選択できるようになり、自身に合った薬を選ぶことを期待しています。

ジェネリック医薬品に不安になる思い

  • 品質や安全性の不確実性
    ジェネリック医薬品の品質や安全性に対する不安があります。特に、一部のジェネリック医薬品メーカーの不祥事報道が患者の不安を増幅させています。
  • 効果の違い
    先発医薬品とジェネリック医薬品の効果に違いがあるのではないかという不安があります。事実、同じ成分が入っていても、製造工程の違いにより、全く同じ医薬品になりません。
  • 副作用の懸念
    ジェネリック医薬品の副作用に対する不安があります。一時的な使用は良いのですが、習慣的に服用すると良い悪いが拡大されます。
  • ブランド信頼度の低さ
    ジェネリック医薬品はブランド効果がないため、信頼度が低いと感じることがあります。
  • 使い慣れた薬の変更
    先発医薬品を使い慣れていると、ジェネリック医薬品への切り替えに不安を感じることがあります。
ジェネリックメーカーの不祥事

小林化工
2020年11月24日に東北地方の公立病院で爪水虫薬の副作用が報告されました。最初は動悸でしたが、翌日には記憶喪失や錯乱などの別の症状も発生しました。社内調査の結果、睡眠薬の成分が誤って混入されていたことが判明し、これにより薬機法の違反が明らかになりました。この事件では2人が死亡し、服用者による交通事故も発生しました。

日医工
薬機法違反により行政処分を受けました。国から承認された製造販売承認書に記載された方法とは異なる製造方法や、品質試験データの改ざんなどが含まれています。

ジェネリック医薬品のメリットとデメリット

ジェネリック医薬品のメリット

  • 医療費削減
    ジェネリック医薬品は開発費用が先発医薬品よりも低いため、一般的に価格が安く、医療費の負担を軽減することができます。
  • 利用の利便性
    ジェネリック医薬品は先発医薬品の特許が切れた後に市場に出回るため、患者にとってより早く利用できる場合があります。
  • 同等な効果
    ジェネリック医薬品は先発医薬品と同じ有効成分を含むため、同等な治療効果が期待できる場合が多い。
  • 競争促進
    ジェネリック医薬品の普及により、医薬品市場に競争が生まれ、先発医薬品の価格も抑制される可能性があります。

ジェネリック医薬品のデメリット

  • 品質への不安
    ジェネリック医薬品の品質が先発医薬品と同等であるかについての不安が存在し、信頼性に関する懸念があります。
  • 副作用の可能性
    市場に出回っているジェネリック医薬品の中には、副作用が先発医薬品よりも顕著な場合があるため、患者は注意が必要です。
  • 特許の切れるまでの待機期間
    先発医薬品の特許が切れてからジェネリック医薬品が市場に出回るまでの時間がかかるため、患者がその恩恵を受けるまでに時間がかかる場合があります。
  • 選択肢の限定
    一部の医療機関では、ジェネリック医薬品の選択肢が限られている場合があり、患者の選択肢が制限される可能性もあります。

まとめ

ジェネリック医薬品に関して、費用が安いとは言え、不安やデメリットを感じた場合は、自らの意思で拒否することができます。その上で、ジェネリック医薬品の利点と欠点を理解しましょう。

一度の使用では、先発医薬品との効果の違いがほとんど感じられないかもしれませんが、長期的には自身の体質への適合性なども考慮しましょう。

効果が全く感じられない場合は、直ちに担当医に相談して処方箋を再検討してもらいましょう。また、ジェネリックメーカーのトラブルも報告されていますので、報道などにも注意を払いましょう。