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獺祭の口ぐせ

【2018.7.8追記】
人気日本酒「獺祭」、製造不能に 山口の蔵が大雨で浸水
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180707-00000113-asahi-bus_all

国内外で人気の日本酒「獺祭(だっさい)」で知られる旭酒造(山口県岩国市)は7日、記録的な大雨で、山あいにある蔵が浸水するなどの被害を受け、獺祭の製造ができなくなったことを明らかにした。

浸水したのは「本社蔵」と呼ばれるビルの一部。停電で冷蔵設備などが稼働できなくなり、今のところ復旧の見通しは立っていないという。人的被害はない。(具志堅直)

「酔うための酒、売るための酒を造らなかった」

フレンチのカリスマ・シェフ、ジョエル・ロブションとの共同で「獺祭」が飲めるレストランやバーなど、世界20カ国以上で「獺祭」を販売してきた旭酒造会長 桜井博志著「獺祭の口ぐせ」

「マーケティングをしっかりしているんですね」
「考え抜かれたビジネスモデルですね」
「世界進出を見込んだ、徴密な戦略を立ててきたのですね」

「なぜ獺祭は売れているのか?」

「もともと卓越した戦略やビジネスモデルがあったわけではありません。会社を潰してはいけないという一心で、試行錯誤を続けているうちに「瀬祭」というブレイクスルーが生まれ、今に至るというのが本当のところです」
と、桜井博志は語ります。

「会社を潰してはいけないという一心」
それでは、当たり前で困るのです。

素晴らしいマーケティングや戦略で「獺祭」が成功したのならみんな安心します。そして、
「そうだよな、素晴らしいマーケティングや戦略なんて、誰でもすぐには考えられないよ」
と納得して、考え努力することを止めてしまいます。

「努力し頑張ります」と、口では言っても

人間、私も含めてですが、あんまり努力していないのです。今年1月22日に「初耳学」を見て、目からウロコが落ちて下の記事を書きました。

成績が伸びない原因「単純に作業量が少ない」】2018/01/22

「会社を潰してはいけないという一心」の裏には、当たり前のものすごい努力が想像されます。
引用した「はじめに」抜粋と「目次」項目を見ても、ほとんどが当たり前のことだと思いませんか?

勝ち続ける「仕組み」をつくる獺祭の口ぐせ

「瀬祭」の大きな特徴のひとつは、日本酒の中でも最高級の醸造方法で造られる純米大吟醸であること。「うまい日本酒」と言えば辛口というイメージがあるかもしれませんが、「獺祭」は、ふんわりとした梨のような甘い香りが鼻に抜けます。

あるテレビ番組で「瀬祭」が取り上げられたとき、女性タレントの1人が瀬祭を飲んで、「このお酒は私が今まで飲んだ日本酒のように『ウガッ」とならない」とコメントしてくれました。
「良い酒は飲んだらパッとわかる。通でなければ理解できない“良い酒”なんてない」と私たちはよく言っていますが、女性タレントのコメントは、それを立証してくれました。

お客様が楽しく味わえる酒を造ること。「お客様が幸せになる酒造り」という信念を曲げずにきたことが、今の結果につながったと思っています。

30年以上に及ぶ酒蔵経営を振り返って思うことは、これまでの私たちの道のりには、成功のために大事にしてきた肝があり、それらをさまざまなシーンで何度も口に出してきた、ということです。まさに今の「瀬祭」を造ってきた“口ぐせ”と言えます。
(「はじめに」から)

以下、目次項目です。

瀬祭を造った口ぐせ

「経験と勘」は言い逃れ
「伝粧」にあぐらをかくな
「経験と勘」を見える化しろ
「良いもの」とは何か?
マニュアルの先にある「2%」がすべてを左右する
「いつ飲んでも美味しい」が最高到違点
「一生懸命」でごまかすな
「日和見主義」が最高の商品を生む
眼界の一歩先に未来がある

戦う経営者の口ぐせ

業界のマイナスの中にチャンスがある
「当たり前」を捨てる勇気をもて
慣習に縛られるな
「独り勝ち」はしない
「プレミフム」は目指さない
「本音」で話すことを恐れるな

お客様から支持されるための口ぐせ

「酔うため、売るため」の酒を捨てる
ブランドは「つくる」のではなく、「守る」
会社の論理はお客様に「丸見え」
良い酒を「造る」のではなく「届ける」
お客様の言うことは、“そのまま”聞かない

世界で戦うための口ぐせ

マーケットのど真ん中を攻めろ
ライバルは「とりあえずビール」
「自分都合」を捨てる
相手に合わせるのではなく、「自分の価値観を伝える」ことが大事
「売る意志」のあるところに道は開ける

会社と社員を成長させる口ぐせ

「ピノチ」が人を成持させる
日本人だからこそ変わることができる
「コスト」は無規するー「毒」を売るか?「幸せ」を売るか?
プランドは覚悟でつくるもの
「光る」より「考える」人になれ

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